仕事の合間に業者の見積もりを眺めて、これくらい自分で作れないかと考えたことはないだろうか。 ホームページや集客ページの話である。

私はエンジニアで、現場作業の職人と組んで会社を立ち上げる準備をしている。 その集客ページを、AIを使って自分で作った。 先に言ってしまうと、作る作業は拍子抜けするほど速かった。 時間と危険は、別の場所に残っていた。

テンプレ流用なら、初回公開まで約22分だった

既存テンプレートを流用した別の案件では、初期構築から初回の公開まで約22分だった。 作業記録の時刻差からの推定で、ゼロから作った時間ではない。 それでも、画面を組み立てて公開するという作業そのものは、AIと既存の部品でここまで縮む。 作る作業は、もう高い買い物ではない。

それでも形になるまでは1日仕事だった

本命の集客ページは、作業日の最初の記録と最後の記録の差が8時間18分あった。 休憩を区別していないので、正味はもう少し短い。

22分と8時間。 組み立てが遅かったのではない。 この一日でやったのは、同業のページを10件回って料金と売り文句を記録し、自分の料金と強みを整理し、文章を書き、ページの形にするところまでである。 組み立てそのものより、調べて決める時間のほうが長かった。

それでも一日で、見た目は公開できる状態になった。 ただし、形になったことと公開できることは、別だった。

止められた3回は、全部技術の外だった

形になったページは、公開する前に審査にかけた。 指摘のたびに直して出し直し、全部で6回通した。 その中で、公開そのものを止める判断になったものが3つある。

  • 「追加料金なし」という書き方。何がどこまで無料かを書かずに言い切ると、実際より良く見せたと受け取られうる。この型の表現は、過去の案件も含めて3回止めている
  • 載せようとした料金が、自分の見積実績より7〜9倍安かった。単価の数え方を誤っていた
  • 屋号の候補が、同業の既存法人と読みで一致していた。候補ごと捨てた

同業を10件調べた後でも、自分の料金の誤りは、見積の実績と突き合わせるまで残っていた。 どれもコードや操作の問題ではない。 事業の経験がある人なら鼻が利く種類の誤りで、裏返せば、技術があっても守ってくれない。

一番危ないのは「見た目は成功」

3回は止まれた。 止まれなかった失敗もある。

公開用データの生成が失敗していたのに画面には「成功」と表示され、古い内容のまま配信されていたことがあった。 画像の中の文字を原寸で確認して読めると判断したのに、実際の表示では縮小されて判読できなかったこともある。 別の案件では、広告の計測タグを確かめようとして逆のことが起きた。 ページのソースを検索してコードが無いと判定したが、実際には入っていて、画面を組み立てる仕組みの都合で検索に映らない場所にあっただけだった。 確かめる手順そのものが間違っていると、有るものが無いことになる。 この顛末は計測の記事に書いた。 どれも、見た目は正常だった。

「動いた」と「合っている」は別物で、後者は疑う手順を持っていないと確かめられない。 エンジニアの私でも、手順を用意していた箇所しか拾えていない。

どこまで独学で、どこから人の目か

組み立てて公開するだけなら、独学とAIで足りる。 危ないのは、誤りが正常の顔をして混ざる部分だ。 私の場合は、過去の見積実績と、広告表現を疑う癖が検出器の役をした。

検出器を持っていないなら、外から借りる手がある。

  • AIスクールの添削やメンターに継続的に見てもらう
  • 専門家のスポット相談で、公開前だけ見てもらう
  • 商工会議所など公的な無料窓口に相談する(公開前の専門チェックまで頼めるかは窓口による)

どれが合うかは予算と案件の重さで変わる。 選択肢の比較はスクール比較のカテゴリにまとめていく。 このサイトはスクールの紹介で収益を得る場合があり、該当する記事にはPRと明記する。