仕事の電話が1本鳴ったとして、それが広告のおかげかどうかを、どうやって知るのだろう。 現場サービス業の広告を出す準備をしていて、いちばん自信がなかったのはそこだった。 月3万円から5万円の小さなテスト出稿でも、数字が取れなければ、続けるか止めるかを勘で決めることになる。 だから広告費を入れるまえに、計測まわりだけを疑って確かめることにした。

先に結論を書く。 「タグが入っている」「タップを数えられる」「成果として数えられる」は、三つの別物だった。

「計測コードが無い」と判定して、間違えた

まず、ページに計測コードが入っているかを確かめた。 公開されているページのソースを検索して、見当たらない。 無い、と判定した。

これが間違いだった。 実際には入っていた。 画面を組み立てる仕組みの都合で、検索した場所には現れないだけだった。

最後は道具ではなく手で確かめた。 スマホで実際にページの電話ボタンを押し、GA4のリアルタイム画面にイベントが1件届くのを見る。 押してから確認できるまで、およそ8分。 ついでに全部の導線を数えたら、主要な12か所には計測が入っていて、漏れている場所も4か所見つかった。

探し方が間違っていると、有るものが無いことになる。 逆も起きる。 入っているつもりで、届いていないことも。 画面を眺めて判定するより、1回押して1件届くのを見るほうが確実だった。

タグがあるだけでは、成果として数えられない

イベントが届くことと、広告の成果として数えられることも、別だった。 GA4に届いたイベントは、そのままではGoogle広告から見えない。 イベントを成果として扱う設定に切り替え、GA4とGoogle広告のアカウントをつなぎ、広告側に取り込む。 この三段を通して、はじめて「広告経由の問い合わせ」として数えられる。

どの段も、作業としては難しくない。 ただ、どれか一段を忘れても、見た目はどこも壊れない。 タグは動いているのに、広告の数字はゼロのまま、という状態が静かにできあがる。

タップと通話は、また別物

現場の商売は電話で決まる。 ここにも落とし穴があった。 電話ボタンのタップを数える計測は、押し間違いも、すぐ切った電話も、同じ1件に数える。

そこで、90秒以上つながった通話だけを別に数える設定を足した。 タップは反応の数、90秒通話は会話が成立した数。 広告を続けるかどうかの判断に使えるのは、後者である。

それでも、出すまえには確かめきれない

ひとつだけ、確かめられずに残ったものがある。 本物の広告クリックを経由したときの挙動は、本物のクリックでしか確認できない。 偽のパラメータを付けて試したが、検証にならなかった。 出稿前の確認には限界があり、出した直後にもう一度確かめる工程が要る。 確かめきれない部分がどこに残っているかを知っておくことも、確認のうちだと思っている。

数字はこれから

ここまでが、広告費を入れるまえの話である。 実際に出して何が何件数えられたかは、実績がたまってから別の記事に書く。 数字より先に計測の話を書いたのは、順番がそうだからだ。 数えられない状態で出てきた数字には、意味がない。

作ったページを公開するまえに何で止まったかは、前の記事に書いた。 確かめる手順を自分で組むか、外から借りるか。 借り先の選択肢はスクール比較のカテゴリに整理していく。